イソトレチノインの通販が安いのはオンライン?個人輸入?【どこで買える】

「ニキビ治療の最後の切り札」として知られるイソトレチノインは、市販薬としてドラッグストアなどでは販売されていません。では、少しでも安く手に入れるには「オンライン診療」と「個人輸入」のどちらを利用するのが良いのでしょうか。

結論から言えば、日本国内でイソトレチノインを輸入確認書類なしで個人輸入することは違法です。

「数量にかかわらず厚生労働省の確認を必要とする医薬品」と定められています。

※厚生労働省注意喚起

https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1b.html

そのため、大手個人輸入サイト(例:オオサカ堂)でも取り扱いを中止しており、実際に20259月時点で取り扱いの停止が確認されています。

 国内で通販入手するためには、オンライン診療を受けることが必須となりますが、自由診療のため、薬の価格には大きな差があります。今回はイソトレチノインを通販で購入検討されている方へ向けて、オンライン診療の価格を調査しました。

早速比較表をご覧ください。

【イソトレチノイン20mg比較表】

クリニック名 月額料金(税込) 備考
Actually,(アクチュアリー) 4,800円 初診料0円・送料0円
東京ミレニアルクリニック 13,970 初月5,580円・送料550
あしたのクリニック 15,000 初月0円・診察料0円・送料550
Mimipo(ミミポ) 14,300 送料550
目次

イソトレチノインの通販には大きな価格差が

イソトレチノインのオンライン診療は、すべて自由診療に該当します。そのため、薬の価格は各クリニックが独自に設定しており、料金に大きな差があるのが実情です。オンライン診療では、スマートフォンなどを使って簡単な診察を受けたあと、薬が自宅に送られてくる仕組みです。治療の内容はほぼ同じであるため、薬の価格で選ぶのが賢明と言えるでしょう。

ご覧いただいた比較表のとおり、Actually(アクチュアリー)はその中でも圧倒的な安さが際立っています。

薬価が国内最安水準であることに加え、初診料・送料が無料という点も大きな魅力です。

 さらに、万が一体質に合わなかった場合には全額返金保証が用意されており、初めての方でも安心して試すことができます。

診察から薬の受け取りまですべてLINE上で完結するのも大きな魅力です。予約・問診・診察・支払い・発送状況の確認までスマホ一つで完了でき、診療時間も朝9時から夜23時までと長いため、忙しい方でも利用しやすいでしょう。

さらに、治療中の不安や副作用についてはLINEチャットで24時間いつでも相談可能。アフターフォロー体制がしっかり整っており、サポート面でも安心です。

このようにActuallyは「安い・手軽・安心」の三拍子が揃ったオンラインクリニック。イソトレチノインを始めるなら、最優先で検討すべきクリニックと言えるでしょう。

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その他オンラインクリニックをご紹介

イソトレチノインを扱っているオンラインクリニックを簡単にご紹介します。

 

【東京ミレニアルクリニック】

 

月額:13,970円/初月:5,580円/送料:550

東京ミレニアルクリニックは、コストとサービスのバランスが取れたオンラインクリニックです。初月は5,580円と非常にリーズナブルに始められるため、初めての方でも気軽にスタートしやすいのが魅力です。その後も13,970円で継続可能。シンプルな料金体系と明瞭な対応で、安心して治療を進められます。

 

【あしたのクリニック】

 

月額:15,000円/初月:0円/診察料:0円/送料:550

あしたのクリニックは、初月無料&診察料無料という太っ腹なサービスが魅力です。初回の金銭的負担が一切ないため、「まずは試してみたい」という方に特におすすめ。
送料は550円かかりますが、月額15,000円で診察込みの価格は非常に良心的。手軽に始められるメディカルダイエットを探している方にぴったりです。

 

【Mimipo(ミミポ)】

 

月額:約14,300円/送料:550

Mimipoは、シンプルな価格設計で利用しやすいクリニックです。月額費用は約14,300円と比較的リーズナブルで、送料550円が別途かかります。特別な初月割引などはないものの、一定の料金で安定して続けられる点が魅力。無理なく継続したい方におすすめのクリニックです。

 

イソトレチノインとは何か?効果・副作用・治療の注意点を徹底解説

イソトレチノイン(Isotretinoin)とは、ビタミンAを元に作られた内服薬で、重症のニキビ治療に用いられる「最後の切り札」ともいわれる薬です。欧米では1980年代から使用され、アメリカでは「アキュテイン(Accutane)」という商品名で知られています。皮脂の分泌を劇的に抑制し、毛穴詰まりや炎症を改善する効果があり、従来の治療(塗り薬や抗生物質)で効果がなかった難治性ニキビに対して高い有効性が認められています。ただし強力な効果と引き換えに副作用リスクもあるため、専門医の管理下で慎重に使用する必要があります。本記事では、イソトレチノインの仕組みや効果、治療期間、副作用と注意点、海外と日本での使用状況、治療前の準備、服用中の生活上のポイント、そして治療後の肌ケアまで丁寧に解説します。

イソトレチノインはどんな薬?(ビタミンA誘導体の概要)

イソトレチノインはビタミンA誘導体(レチノイド)に分類される内服薬です。元々ビタミンAの一種(レチノール)を化学的に改良したもので、有効成分名は「13-cisレチノイン酸」。海外では「Accutane(アキュテイン)」の他、「Roaccutane(ロアキュテイン)」「Isotroin(イソトロイン)」「Aknetrent(アクネトレント)」など複数の製品名で流通していますが、成分はいずれも同じイソトレチノインです。

イソトレチノインは重度の尋常性ざ瘡(ニキビ)に対して開発されました。1982年に米国FDA(食品医薬品局)によりニキビ治療薬として承認されて以来、世界各国で40年以上にわたり使われてきた実績があります。特に膿を伴う嚢胞性の重症ニキビや抗生剤や外用薬では治らなかった繰り返すニキビに対し、極めて高い治療効果を示します。そのためニキビ治療薬の中でも「根本治療薬」として位置づけられ、他の治療が効かない場合に用いられることが多い薬剤です。

日本においては、イソトレチノインは未承認薬(2025年現在)であり、厚生労働省の承認を得ていません。つまり保険診療では処方されず、医師の判断で自費治療として用いられるケースがあります。ただし個人での輸入・使用は原則禁止されており、イソトレチノインを希望する場合は専門の医師に相談し、適切な手続きを経て入手する必要があります。未承認ゆえ国内での公的な安全性保証や副作用救済制度の対象外となる点にも注意が必要です。

ニキビに対する効果の仕組み(どう効くのか)

イソトレチノインが「ニキビ治療の切り札」と呼ばれるのは、ニキビの原因に多角的にアプローチできるためです。ニキビは過剰な皮脂分泌・毛穴の詰まり(角化異常)・アクネ菌の増殖・炎症反応が絡み合って発生しますが、イソトレチノインはこれら全てに作用します。主な作用機序は次の通りです。

  • 皮脂の分泌抑制:イソトレチノインは皮脂腺の働きを低下させ、皮脂腺自体のサイズを縮小します。その結果、皮脂の産生量が大幅に減少し(治療前の10~20%程度まで低下)、過剰な皮脂による毛穴づまりやアクネ菌の繁殖を抑えることができます。ニキビの「燃料」ともいえる皮脂が減ることで、新たなニキビができにくくなります。
  • 角化異常の正常化:毛穴内部で起こる角質細胞の過剰増殖や剥離不全を抑制します。イソトレチノインは皮膚細胞の新陳代謝(ターンオーバー)を促進し、毛穴の出口が角質で塞がるのを防ぎます。つまり毛穴づまり(コメド)の発生を抑えることで、ニキビの初期段階(白ニキビ・黒ニキビ)の形成自体を減らす効果があります。
  • 抗菌作用(間接的効果):イソトレチノインに抗生物質のような直接的な殺菌作用はありませんが、皮脂が減少することでアクネ菌が繁殖しにくい環境になります。アクネ菌(Cutibacterium acnes)は皮脂を栄養源とするため、皮脂分泌の低下によって菌数が減少し、結果として炎症性ニキビの悪化を防止できます。
  • 抗炎症作用:イソトレチノインには炎症を鎮める効果もあります。過剰な免疫反応によって赤く腫れたニキビ(炎症性丘疹・膿疱)に対し、炎症性サイトカインの産生を抑制することで腫れや赤み、痛みを和らげます。炎症が早期に引くことで周囲の皮膚組織へのダメージが軽減され、ニキビ痕の悪化防止にもつながります。

このように、イソトレチノインは現在できているニキビを速やかに改善すると同時に、新たなニキビの発生を抑制します。ニキビの発生プロセス全般に働きかけるため、従来治りにくかった重症のニキビを根本からコントロールできるのです。

 

効果が現れるまでの期間と治療期間の目安

イソトレチノインの効果は徐々に現れていきます。服用開始から2~4週間ほどで皮膚の乾燥など副作用が現れ始め、同時期に一時的な「初期悪化」(好転反応)を経験する人もいます。初期悪化とは、治療開始直後にニキビが一時的に増えたり悪化したりする現象です。これはイソトレチノインが毛穴内の詰まりを押し出す過程で起こるもので、全員に起こるわけではありませんが服用開始後2~4週目前後に一部の患者で見られることがあります。ただしこの悪化は一時的なもので、多くは軽度にとどまり、治療を続けることで徐々に新しいニキビが減っていきます。

明らかな治療効果は1~3ヶ月程度で感じられることが多いです。皮脂分泌の低下に伴い、まず新しいニキビの発生頻度が減少し、続いて既存の炎症性ニキビも落ち着いてきます。典型的な治療期間は4~6ヶ月間(16~24週間)とされ、この頃までに多くの患者さんでニキビ病変の大部分が消失します。特に治療開始後20週間(約5ヶ月)前後継続すると、重症のニキビでも著しい改善が期待できます。

治療期間は患者さんの体重や症状の重さによって個別に決定されます。医師は効果と副作用のバランスを見ながら用量を調整し、目標とする総投与量(累積投与量)に達するまで服用を続けるよう指示します。累積投与量とは治療全期間で摂取した総薬剤量のことで、これが十分であれば治療終了後の再発が起こりにくいことが知られています。一般に体重1kgあたり合計120mg以上の累積量を投与すると再発率が低くなるとのデータがあり、例えば体重60kgの人の場合、総量7,200mg(120mg×60kg)以上の服用が一つの目安です。この量に到達するには、1日30mgなら約8ヶ月間、1日40mgなら約6ヶ月間の服用が必要になります。

実際の治療では、患者さんの忍容性(副作用に耐えられる程度)に応じて1日の容量を0.5mg/kg~1mg/kgの範囲で調整し、必要に応じて治療期間を延長して累積量を確保します。重症度によっては2クール目(再度数ヶ月の服用)を行うケースもありますが、多くの場合は1回の治療(1クール)で長期の寛解状態が得られます。

 

期待できる効果と治療の限界

イソトレチノインの最大のメリットは、それまで治らなかった頑固なニキビが劇的に改善し、肌状態が長期にわたり良好に保たれることです。臨床データでも非常に高い有効性が示されており、1クールの治療で90%以上の患者に炎症性ニキビの著明な減少が報告されています。特に重症ニキビ患者では、従来療法で効果がなかった人の大多数にイソトレチノインで改善が見られています。

さらに治療終了後も効果が持続する点も特筆すべき特徴です。イソトレチノイン服用によって皮脂腺が萎縮し角質の状態が正常化された効果は、服用をやめた後もしばらく続くことが多く、個人差はあるものの数ヶ月から数年はニキビができにくい状態が維持されます。ある高用量治療の研究では、5~6ヶ月間の治療で100%の患者がニキビ病変の完全消失を達成し、その後3年間で約87%の患者に再発が見られなかったとの報告があります。ただし通常用量での一般的な成績としても、適切な累積量を達成した治療完了後は約70%の患者さんで再発なく経過し、残りの30%の方に再発が見られても大半は治療前より軽症です。再度イソトレチノインを用いても効かなくなるわけではなく、必要に応じて2回目の治療を行えば再び改善するケースがほとんどです。

一方、イソトレチノインにも限界や注意点があります。まず、既にできてしまったニキビ痕(瘢痕)を消すことはできません。あくまで新しいニキビの発生を抑え、今あるニキビを治療する薬であり、クレーター状の凹みや色素沈着など既存の痕跡は治療後も残る場合があります(炎症を早期に抑えることで新たな深い痕を予防する効果はあります)。ニキビ痕の改善には、治療終了後に別途レーザー治療や外用薬治療を検討する必要があります。

また、軽症~中等症のニキビには通常用いられません。副作用管理が必要な薬であるため、まずは抗生物質の内服やアダパレンなどの外用薬、過酸化ベンゾイル製剤など標準治療を十分に試し、それでも改善しない場合に選択されます。「少しニキビが気になるから」と安易に使える薬ではない点は押さえておきましょう。

さらに、人によっては完全に治り切らず再発するケースもあります。特に累積投与量が不十分だった場合や、ホルモンバランスなど他の要因が強い場合、数年後にニキビがぶり返すこともあります。その際は再度のイソトレチノイン治療や他の治療法を組み合わせることで対処可能です。100%の永久完治が保証されるわけではないものの、高確率で長期の寛解状態に導ける点がこの薬の大きな価値と言えるでしょう。

 

主な副作用と注意点

イソトレチノインは、長期にわたりニキビに悩む患者さんに劇的な効果をもたらす一方で、強力な薬であるだけに副作用も多岐にわたります。しかし頻度や重症度には個人差があり、多くは適切なケアと医師の管理のもとで対処可能な一時的症状です。重要なのは副作用について正しく理解し、事前に備えることです。以下に主な副作用と注意点を紹介します。

  • 乾燥症状(皮膚・粘膜):ほぼ全ての患者に出る副作用です。皮脂分泌が抑えられるため、肌の乾燥(カサつき)や唇のひび割れ・口唇炎が高頻度で起こります。また目の乾燥(ドライアイ)、鼻腔の乾燥による鼻血、喉の渇きなど粘膜の乾燥症状も現れやすくなります。肌の乾燥は痒みや粉吹きの原因になることもあります。このため治療中は保湿ケアで肌を守ることが極めて重要です。
  • 胎児への影響(催奇形性):妊娠中にイソトレチノインを服用すると胎児に深刻な先天異常(奇形)を引き起こす危険性があります。したがって妊娠中・授乳中の女性には絶対に使用できません。また治療期間中および終了後もしばらく(最低1ヶ月以上、医師の指示する期間)確実に避妊する必要があります。女性は開始前と治療中に定期的な妊娠検査を受け、男性もパートナーへの配慮として治療中は避妊を心がけてください。
  • 肝機能への影響:肝臓で代謝される薬のため肝臓に負担がかかります。人によっては血液検査で肝酵素値(ALT/AST)の上昇が見られるので、定期的なモニタリングが必要です。異常が大きい場合は用量の調整や一時中止を検討します。また過度な飲酒は避けて肝臓への負荷を増やさないようにしてください。
  • 脂質代謝への影響:一部の人で血中コレステロールや中性脂肪値の上昇がみられます。これも血液検査で監視し、高値が続く場合は食事指導や薬の用量調整が検討されます。高脂血症の既往がある方は特に注意が必要です。
  • 精神面への影響:服用中に抑うつ症状や不安、希死念慮など精神的な不調が現れるケースが稀に報告されています。はっきりした因果関係は不明ですが、気分の著しい変化を感じたら速やかに医師に相談してください。もともとメンタル面に不安のある方は事前に医師に伝え、注意深く経過を見る必要があります。
  • 筋肉・関節の痛み:関節痛や筋肉痛、腰痛が起こる場合があります。多くは軽度ですが、運動で痛みを感じたら無理を避けて休息をとってください。痛みが強い場合には医師に相談し、必要に応じ検査を行います。
  • その他の副作用:頭痛、めまい、吐き気などが起こることもあります。極めて稀ですが重篤な薬疹(Stevens-Johnson症候群等)や強い頭痛・視力障害(偽性脳腫瘍)などの重大な副作用も報告されています。異常な症状が現れた場合は直ちに服薬を中止し医師の診察を受けてください。

以上のように、副作用は多彩ですが事前の対策と定期的なモニタリングによって安全に治療を続けられる場合がほとんどです。副作用が出た際も自己判断で薬を止めず、必ず医師に相談して指示を仰ぐようにしてください。

 

海外と日本での使用状況・認可

海外では、イソトレチノインは重症ニキビ治療の標準選択肢として広く使われています。米国では1982年に承認されて以来、多くの国で処方実績があり、重度のニキビや他治療無効例にはガイドラインでも推奨されています。ただし各国とも妊娠予防プログラムなど厳格な管理体制のもとで使用されています。日本では、2025年現在イソトレチノインは未承認のため保険診療では扱われません。最近では一部の皮膚科クリニックで自費治療として処方されるケースもありますが、医薬品副作用被害救済制度の対象外になるなど自己責任の面があります。日本で治療を受ける場合は、信頼できる医師のもとで十分な説明を受けてから開始してください。

服用前に考えるべきこと

  1. 治療の適応確認:まず自身のニキビの程度がイソトレチノイン治療に値するか医師に判断してもらいます。通常は重症のニキビや他の治療で効果がなかったケースが対象です。
  2. 副作用とリスクの理解:乾燥などの副作用や妊娠に関する厳しい制限、定期検査の必要性など、治療に伴うリスクと負担を十分理解しましょう。不明点は事前に医師に確認し、納得したうえで開始することが重要です。
  3. 事前検査の実施:開始前に血液検査で肝機能や血中脂質などを確認し、安全に治療できる状態かチェックします。女性の場合は治療開始前に妊娠検査を行い、陰性確認が必須です。また現在服用中の薬やサプリがある場合は必ず医師に伝え、併用可能か確認してください(特に一部抗生物質やビタミンA剤は併用禁止)。
  4. 治療計画と費用:治療は数ヶ月に及ぶため、その間の通院予定や経済的負担も考慮する必要があります。保険適用外のため費用は全額自己負担となり、薬代・検査代などで毎月数万円程度の出費になる場合があります。事前におおよその期間と費用を医師に確認し、無理なく継続できるか検討しましょう。

 

服用中の生活で気をつけること(食事・スキンケア・UV対策など)

  • 服用のタイミングと量:医師の指示通りの容量・スケジュールで服用することが大切です。通常1日1~2回、食後に服用します(脂肪分を含む食事と一緒に飲むと吸収が良くなります)。飲み忘れや自己判断での減量・中止は避け、効果を安定させるため決められた期間は継続しましょう。
  • スキンケアの見直し:治療中は肌が非常に乾燥し敏感になります。洗顔は低刺激の洗浄剤で優しく行い、洗いすぎに注意します。洗顔後や入浴後はすぐに保湿剤でしっかり保湿し、顔だけでなく身体や唇もケアしてください。リップクリームやワセリンは常に携帯し、唇の乾燥・ひび割れを防ぎましょう。またピーリング剤やスクラブなど刺激の強いスキンケア製品、ニキビ治療用の外用薬(ディフェリン等)は治療中はいったん使用を中止してください。
  • 紫外線対策:イソトレチノイン服用中は肌が紫外線に過敏になります。日焼けすると赤みや色素沈着を起こしやすいため、外出時は季節に関わらず日焼け止め(SPF30以上推奨)をしっかり塗り、帽子や日傘も活用して直射日光を避けてください。特にレジャーなど強い日差しを浴びる際は念入りな対策が必要です。日焼けサロンなど人工的な強いUVを浴びる行為も控えましょう。
  • 生活上のその他注意:治療中は肌が弱いため、ワックス脱毛や強いレーザー施術など肌に刺激の大きい美容処置は避けてください。また関節痛・筋肉痛がある時は無理な運動を控え、体を休めましょう。献血は禁止(服用中および終了後しばらくの間)です。アルコールの飲み過ぎも肝臓に負担をかけるので控えめにしてください。他の薬を新たに服用する場合は、必ず主治医に確認してから服用してください。

治療後の肌の変化とアフターケア

治療を終えてイソトレチノインの服用を中止すると、体内の薬剤は数週間以内に消失します。抑えられていた皮脂腺の働きも徐々に回復し、皮脂分泌は数ヶ月かけてある程度戻ってきます。それでも治療前ほどの脂性肌に完全には戻らず、以前よりニキビができにくい肌質が維持されるケースも多いです。また薬の効果で角質の状態が正常化されているため、肌の調子が良い状態が長期間続くことが期待できます。一方、時間の経過とともに皮脂量が増えて再びニキビができ始める人もいます。その場合も以前より軽症であることが多いので、早めに皮膚科で相談し、外用薬の併用や必要なら再度の治療を検討すると良いでしょう。

治療終了後も、しばらくは紫外線対策と保湿ケアを続けてください。肌の乾燥や敏感な状態は徐々に改善しますが、完全に元に戻るまで時間がかかります。特に治療直後の肌はデリケートなので、強い日差しを避け、保湿を怠らないようにしましょう。ニキビ痕の治療を考える場合、イソトレチノイン終了直後は皮膚の回復を待つ必要があります。一般に6ヶ月程度経ってからレーザー治療やピーリングを行うのが安全です。スキンケアも、治療中に控えていた刺激の強い製品は徐々に再開可能ですが、一気に元のケアに戻すのではなく肌の様子を見ながら少しずつ試してください。

 

まとめ

イソトレチノインは、長年ニキビに悩んでいた方にとって画期的な治療効果をもたらす反面、正しく安全に使うための知識と管理が不可欠な薬です。ビタミンA誘導体として皮脂分泌を抑え、毛穴詰まりや炎症を根本から改善することで、従来治らなかった重症ニキビを寛解に導きます。適切な用法で1クール治療すれば、多くの患者さんでニキビのない清潔な肌を取り戻し、その状態を長期間維持できる可能性があります。

一方、副作用として肌や唇の乾燥は避けられず、妊娠に対する厳重な注意、定期的な血液検査によるモニタリングなど、患者自身の積極的なケアと医師の管理の両輪が求められます。日本では未承認薬であるため治療を受けられる環境が限られますが、専門の医師に相談すれば選択肢として提示してもらえる場合もあります。治療を検討する際はメリットとデメリットを理解し、納得した上で臨んでください。

ニキビは放置すると心身ともにつらいものですが、イソトレチノインという強力な武器によって克服できる可能性があります。正しい知識とサポートのもとで治療に取り組み、健やかな肌と自信を取り戻す手助けとなれば幸いです。

 

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